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NYの住民・物書き、安部かすみによる日々のアレコレ 出会い 取材こぼれ話  小粒ながら日々がんばっています


by Kasumi Abe

ニューヨークで4番目に住んだ家 2004.9~2005.10

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前とは違う環境に行こうと、次に移ったのはブルックリンのブッシュウイック。
ユニオンスクエア(14丁目)から地下鉄で20分以内のところだ。
前の家は、駅から徒歩10分ぐらいあったけど、この家は駅からたったの1ブロックちょっと。

大家さんは、日本人好きなインドネシア人夫妻で、
タウンハウス(2階建て)を、日本人3人とシェアしていた。

私の部屋は、明るいベッドルームに、小さなリビングルーム。
かわいいアイケア(日本のイケア)の家具が並べられ、
天井にはこれまたかわいらしいシャンデリアが取り付けられていた。
下見を30軒以上してやっと出合った理想の部屋だった。
運命の部屋(?)というのは、男と一緒で出会った瞬間分かるもの。
このアパートも部屋を見た瞬間、「ここだ!」と思った。

難点は1つしかない台所が、夜になると込み合うことだった。
それでも、時間をずらしながら、うまくみんなでシェアしていった。

困ったことは、同じ階に住む留学生の日本人の男の子だった。
他人の食器を勝手に使ったり、部屋から異臭がするなど、かなりズボラな人だった。

ある日、冷蔵庫に入れておいた自分の牛乳を飲もうとした時のこと。
蓋を開けると、蓋の内側になぜか輪切りのネギが付いていたことがある。
悲しかった(笑)。
たかが牛乳ぐらいなんだけど、この時「もうシェアは嫌!」と心から思った。

それでもまぁ家賃も高くなくて、貯金で食いつないでいた私は
節約のためにはしょうがないと、しばらく住んでいた。
が、ある日、引越しを余儀なくさせる決定的な事件が起きた。

ちょうど外出していると、大家から携帯に電話がかかった。
「泥棒が入ったから、すぐ帰ってきて!」と。
最初、何を言っているのか飲み込めなかった。
それでも、「私の部屋の机の上、ノートブックのコンピュータある?」と恐る恐る聞いたら、
「見あたらない」と言う。

地下鉄での帰路、私はまったく生きた心地がしなかった。

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Commented by banban0501 at 2009-03-02 13:40
まとめて 3つの記事をよみました
いつも エキサイトの友達の新着記事をみて
このブログにきていたのですが
2月15日以降 変わっていなかったので
結局 気がつかないままでした

ときどきこんなことがあるのですが 何故かしら?

と 訪問が遅れた おわびですが
いろいろな方とのルームシェアーってやはり大変なのですね

NYで暮らすって やっぱり お金も大変だけど
気持ちをしっかり持つことも大変なんだと 感じました

新しい営業のお仕事は どうですか??
Commented by abekasu_ny at 2009-03-05 13:24
banbanさん

いらっしゃ~い♪ 更新が変更されていないというのは、確か以前もあったように記憶しています。
「たまに」というのは、仰るとおり理由がよく分りませんよね。

ルームシェアは、いい場合もあるし、悪い場合もある。
まさに「賭け」です(笑)。
でも、一人暮らしをはじめたので、もうシェアには滅多なことがない限り、戻れませぬ。

営業のお仕事は現在引き継ぎ中で、クライアントさんにご挨拶をしているところです。
本格的に始動すると、プレッシャーは多くてたいへんだとは思いますが、
マネージメントに直結することですし、学びは実に多いです。
がんばります!


by abekasu_ny | 2009-02-28 12:05 | NYでの暮らし | Comments(2)