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Sumi アーティストとの出会い(1)

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※モルガンスタンレー子ども病院の子どもが書いた墨アート。何の文字に見えますか?


中村小慶さんという東京在住の墨アーティストの女性が、
モルガンスタンレー子ども病院で「墨パフォーマンス」を行うためにニューヨークにやってきた。
私は別の仕事の関係でそのイベントに参加することはできなかったけど、
そのイベントに関わった方が彼女を帰国前にぜひ私に紹介したいということで、
帰国前日に彼女とホテルで会った。

会うなりにニコニコしながら慶さんは私に近づき、ムンギュ~~とハグしてきた。
アメリカ人同士でも初対面でハグすることはほとんどないことなのでちょっとこっぱずかしい気もしたが、
それ以上に自分の気持ちが高揚していることを感じた。

実は慶さんに会う直前に、いろんなことが重なり気分がかなりローだった私。
それでも初めて会う方ですから、極力感ずかれないようにと初対面に臨んだのだが、
「ギュ~」ってしてもらって、パッと気分が晴れた気がしたのだ。
そしてゆっくり座って話しを聞いていくと、彼女にとってハグというのはとても意味の深いものだということがわかった。

「赤ちゃんがお母さんにハグしてもらうと落ち着くように、
ハグっていうのは“あなたに逢えてうれしい”っていう最高の愛の表現だと思うのよ」という。

それを聞いて、私は友人R(アメリカ人女性)を思い出した。
Rは英語の先生として1年半ほど横浜に住んでいた。
一時帰国でニューヨークに戻ってきたときにRが私に言ったのは
「日本での生活は楽しいわ。だけど何かが寂しくて、つい過食気味になるの。
理由がずっとわからなかったのだけど、
ここに戻ってきて、私はハグをしたかったのだっていうことがわかったの」と言う。
ハグ社会で育ってきたからこそ、それがパタンとなくなった社会が寂しく感じたという。

慶さんは続ける。
日本でもどこでも私はまずハグをするの。
コミュニケーションがうまくとれなくてもハグよ。
たまには笑われることもあるわよ。
それでもいいの。とにかくハグよ!」

そして、
「地球上には、文化も言葉も宗教も違う人々が一緒に住んでいるんだから、
いざこざとかテロとか戦争とかもしかして完全に無くなることはないのかもしれない。
だけど私たちは誰とでもハグし合える可能性を持っていると思うのよ」。

私はすっかり慶さんワールドに引き込まれていった。
(つづく)


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by abekasu_ny | 2006-12-01 06:50 | 出会いと別れ | Comments(0)

日々のアレコレ、出会い、取材こぼれ話まで。在NY17年目。日米でのエディター&ライター歴20年。 大きなアメリカ人の中に埋もれないよう、小粒ながら日々がんばっています!


by Kasumi Abe
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