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教育事情と住宅事情のビミョ~な関係

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ある媒体の取材で、アッパーイーストサイドという高級エリアに住む
アメリカ人のオーガナイザーMさん宅を訪れた。

彼女は夫と5歳になる息子さんと1匹の猫という、3人(+1匹)家族。
ここまでだと、普通に
「高級エリアに住む、裕福なアメリカ人のお宅のことなのね」と思うでしょう。

いやいやしかし、話はここから。

彼女のお宅にお邪魔して、私はびっくりしたのです。

何かというと、

その家の狭さに


アメリカというのは広大な国土を活かして、家も庭もバカっ広いもんなんですよ、普通は。

地代も人口密集度も高いニューヨークにしても
一人暮らしの学生や社会人は別として、
家族となると、やっぱりそれなりの広さのアパートに住んでいるわけです。

それなのに、彼女の家はというと
たったの360スクエアフィートの1ベッドルームアパートメント(日本でいう1K)。

…と聞いてもピンとこないと思うので、解説しますと

f0063659_14485362.jpgまず玄関入ってすぐが、7畳ほどのキッチン兼リビングルーム(写真左)
そしてその隣が5畳ほどの子供部屋(写真上)
以上!

「あれ?じゃあどこで寝るの???」と聞けば
彼女は、キッチン兼リビングの端っこに置かれてあるソファを指差し
「夜はあれを広げて寝ているの」とのこと。(まるで日本の昔の家みたい)

狭い部屋を有効的に使うため、家具も荷物も、ほとんどナッシング!!

もうね、アメリカの部屋って本当に広々としているのが”普通”だから、
こういうアメリカ人家族が実際にいるというのが
私には新鮮であり、ミラクルに思えるわけですよ。

Mさんがこのアパートを購入したのは3年前。
その前はハーレムの普通の広さのアパートに住んでいたらしいのですが、
息子さんが2歳になったころ、夫婦で思い切って、高級住宅街に引っ越すことに決めたそう。

その理由は、、、



息子さんの教育のため。

全体的に公立校のレベルが均一の日本と違って、
アメリカというのは、エリアごとの税金で学区のレベルが左右します。
つまり、高級住宅街というのは住民の払っている税金も高いので、
それだけレベルの高い私立校、公立校が多く集まっているわけです。
ということで、Mさんのように
教育のために、子供が小学校に入る前に
無理をしてでも高級住宅街に引越す家族が、実は多いようなのです。

人事ながら、たいへんな話だ~と思ったけど
「私はシンプルな生活が好きだから、狭さは気にならない」とMさん。
「物が少ないほど、ストレスもたまらないものよ。
もうこのアパートを購入してしまったので
物を増やせないし、
子供も、もうこれ以上は作れないわね」と笑ってた。

住宅面で多少我慢をしてでも子供により良い教育を受けさせたいと願う親。
学歴社会のアメリカらしい話だと思いました。

(アメリカと日本の教育システムがいかに違うかや、アメリカが日本以上にいかに学歴社会かに関しては、
以前のブログでも触れています。よろしければご覧ください)

アメリカの教育の話
公立校のレベルに地域格差がある話



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by abekasu_ny | 2006-09-08 11:33 | NYでの暮らし | Comments(0)

日々のアレコレ、出会い、取材こぼれ話まで。在NY17年目。日米でのエディター&ライター歴20年。 大きなアメリカ人の中に埋もれないよう、小粒ながら日々がんばっています!


by Kasumi Abe
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