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「ニューヨークに移住したい」という相談がきます【海外移住で必要な3つのこと】

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https://pixabay.com




最近はインターネットで情報が簡単に得られるので便利ですね。

私がニューヨーク留学を計画した1990年代はインターネットが生まれたばかりで、情報量が限られた時代でした。私は当時情報収集をするために、まず何冊か指南書のようなものを買いました。「ニューヨークに住む」「ロサンゼルスに住む」というようなタイトルで、文字が表紙にバーンと書かれた本だったと記憶しています。移住のためのノウハウ、現地での住まい、学校選び、仕事の見つけ方などを参考にしました。

学校選びは、地元(福岡)のアメリカンセンターに行き、大学付属のESLを調べました。学校に書簡(国際郵送)で申し込むので、一つひとつのプロセスに時間がとてもかかりました(寮選びもしかり)。





さて最近、「ニューヨークに移住したいんです」とよく相談を受けます。昨年だけでも、ウェブ経由で数人から相談されました。

理由を聞いた中で、「今の生活がつまらない。ニューヨークに来ると生きてる感じがする」とおっしゃる方がいました。こういう理由の場合、私が思うのは、「新天地で何に挑戦したいか」が大事であって、今の生活がつまらないからどこかに移住しても、新鮮で楽しいのは最初のうちだけ。やはりそのうちつまらなくなるんじゃないだろうかってことです。

なんだか偉そうに聞こえるかもしれないんですが、私がニューヨークに来たいと思った当初の気持ちと違うので、印象に残りました。

(ちなみに当時私はアーティスト志望で、美大の下見で1990年に来ました。ニューヨークが大好きになり、数年後に取材で再訪したことで改めて留学したいと強く思うように。また、英語を学んで情報配信をしながら、仕事の経験を生かして、日米の架け橋になりたいなんていう淡い夢も描いていました)

いくつかの相談の中には、「こちらで商売をしたい」と骨太な目的を持たれている人もいらっしゃいます。その方に「移住には何が必要だと思いますか?」と唐突に聞かれました。そういうときって答えを用意していないから、出てきた答えこそが自分が潜在的に思っている答えなのだろうと思います。





とっさの質問で答えた「海外移住で必要な3つのこと」




1. VISA

一にビザ、二にビザ、三、四がなくて五にビザ、
どこの国であれ滞在ビザをどうするか、です。
そしてトランプ大統領の移民政策によって、年々厳しくなっています。

私が留学準備をした2001年、学生ビザ申請は郵送するだけで、領事との「面接」というものはありませんでした。しかしテロ以降、学生ビザも面接が必須になりました。

私もこれまで何度かビザ面接を経験しましたが(面接のコツはまた今度書きますね)、ビザがその場で却下されて食い下がっている人、泣き出す人、たくさん見てきました...。
またニューヨークの出版社で働いていたとき、労働ビザの制限数をオーバーして泣く泣く帰国を余儀無くされた有能な同僚を、何人も見てきました。

先日こちらで事業をしたいと相談に来た方がこんなことを言ってこられました。「学生ビザで来たら、ビジネスしやすいって聞いたのですが」

それ違法ですので(!)。そもそも学生ビザで仕事ができないのは、外国人が現地の人の仕事を奪ってしまうことが問題なのです。見つかって強制送還の対象になったら10年ぐらい再入国できません。

横道それるやり方は自分のためにも、そしてこれからの留学生のためにもしない方がよいです。正当な方法で勝負しましょう。



2. 現地適応力(英語力は実はそれほど重要ではない)

これ意外かもしれませんが、ニューヨークで事業をするにあたり、英語ができなくても大丈夫です。そして、法律や会計の知識も不要です。

私の知り合いに、英語をあまり話せないけど、あらゆる人脈(と資金)を駆使して飲食ビジネスで成功されている方がいます。今話題のこんまりさんを見ていても思います。彼女は有能な通訳の方と仕事をすることで、アメリカンドリームを実現させています。

何をやるにしても、1人より2人、またその道に長けた専門家や得意な人を雇って仕事をお願いした方が効率的だし、ストレスも少ない。

もちろんビジネスで通じる英語は身につけた方がいいけど、しゃべる、聞くの実践で使える英語は、文法もそうだけど発音とかも重要ですので、習得するのはある程度の時間が必要です。こちらで勉強しながら、通訳はほかの人に任せることもできるわけです。

問題は資金がない場合。

資金がなければ...
全部自分でやるしかない!

英語を覚え、通訳を介さずすべて自分で行う。(書類を作成する、ミーティングでアピールする、など)

法律や会計も、自分でする。
そして、アメリカナイズする必要があります。アメリカナイズ=マインドを100%アメリカにシフトすること。

(教養のある人とのビジネスシーンでは)自信ある態度でハキハキ挨拶する。スモールトーク、天気や新聞の一面についての話を交えながら、スマートに会話をはじめる。結論をわかりやすく伝える(最後に言わない)。Yes/Noをはっきり言う。レディファーストを身につける... など書き出したらキリがありませんが、アメリカ人が有能な周りの大人を見ながら成長していくように、現地で自分で体感で覚えます。

(現地での実体験に基づいていないマナーブックなどは全然参考になりません)

私がアメリカに住み始めたばかりのころは「日本ではこれは考えられない」とよく腹を立てたりしましたが(笑)、今考えれば当たり前です。ここは日本ではないので。郷に入っては郷に従えで、アメリカ人を知り、アメリカ人になりきってしまいましょう。


3. ポジティブな目標

最初の話とも重なりますが、今の生活が嫌だからというネガティブな理由で移住するのではなく、今の生活も充実していて捨てがたいけど、ニューヨークに行って〜〜に挑戦してみたい、などというポジティブな理由で来ている人の方が、成功街道を歩いている確率は高いように感じます。

何でも言えるのではないでしょうか。今の生活や仕事やパートナーがいやで変えたとしても、同じ問題は人生に付いて回るでしょうから、「いや」な根本的原因を探り出して、解決させる方法を考えた方が人生は好転する気がします。



以上が、聞かれて「パッと浮かんだ3つのこと」でした。

ひと昔前は、英語が話せなくても、武道(マーシャルアーツ)や日本らしいもの(芸能、食文化など)を熟知していたら成功しやすいと言われていましたが、最近はアメリカ人でも師範になったり器用に日本酒作ったりしていますからねぇ。

ここ数年はITの分野、有能なエンジニアの知識や経験のある人は、アメリカで引く手数多です。あとこんまりさん的な「神秘さ」「優雅さ」に基づいたメソッドがこちらでウケることも確かです。

考えたらもっとあるのかもしれませんが、思い出したらまた書きますね。




お知らせ

古くて新しいブルックリンの「今」。がわかる1冊
イカロス出版から2018年3月に出版した、注目エリア(ブルックリン)の著書です。ニューヨーク旅行に必読の1冊。

当ブログ「ニューヨーク直行便」は2019年1月よりnor.(ノアドット)社と提携しています。
http://This.kiji.is で、全国に広がるさまざなメディアでピックされ発信されます。

  ブルックリン ニューヨーク ガイドブック

Commented at 2019-02-12 08:09
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by abekasu_ny at 2019-02-13 04:29
コメントありがとうございます。とてもうれしいです!
次の●実現できたらいいですよね〜。チャンスをうかがってみます。
そうそう、やっぱりアーティストよりライターの方があっていますよね(笑)
by abekasu_ny | 2019-02-12 07:07 | 日々のつぶやき | Comments(2)

日々のアレコレ、出会い、取材こぼれ話まで。在NY17年目。日米でのエディター&ライター歴20年。 大きなアメリカ人の中に埋もれないよう、小粒ながら日々がんばっています!


by Kasumi Abe
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