ホイットニー美術館 ビエンナーレ

ホイットニー美術館では現在、2年に1度の大イベント「Biennial」(英語読み:バイエナル)が開催されています。

私はいつも美術館に行くとエネルギーを使い果たし、たいへん疲れるので
だいたいフロアをぐるりと見渡して、自分の食指にピピピと動いたものだけをじ~っくりと鑑賞していくタイプなんですが、今回もその手法で見ていきました。

で、今回の展覧会。イラク戦争や9.11を思い起こさせるようなものが目だったなぁというのが、私の印象。

いつもながらに、アーティスト名とか全然覚えられないんだけれど、誰の作品だったかな?なんとも悲しげなオルゴール(?)の音色が聞こえるなぁと思って近寄っていけば、日焼けマシーンのような機械に、星条旗を思わせるペインティングが施されたものが。兵士たちの棺おけなんだよね、きっと…。

他にも、影絵の作品で、高いビルとそこから落ちてくる無数の人影(のようなもの)が、フロアにいつまでもいつまでも映写されているものも。そしてその周りで、食い入るように見つめるアメリカ人。

地元の情報誌なんかには「米国の精神回復に期待」なんていうコメントがあったけど、精神回復どころか、未だ9.11の後遺症から立ち直れていないアメリカ、国益だけのために他国に土足で踏み込みひっかきまわした挙句、戦死者の数だけが増え続けている愚かな国。。。そんな悲しい印象が強くて、他あんまり覚えていない。メッセージは単に「悲しさ」を植えつけるというより「いつまでもこのことを忘れないで!」ということなのかもしれませんが。

日曜日の午後イチで行ったんだけど、館内は人がいっぱいで落ち着いて見ることができず…・。それでも美術館を出る頃には、さらに長蛇の列ができていた。早めに行ってよかったよ。

ちなみに、ニューヨークの美術館のシステムで素晴らしいと思うのは、そのいくつかが毎週金曜日の夕方以降、入場料が任意になること。つまり懐具合に応じて、自分で入場料を設定できる!そしてここホイットニーも御多分にもれず、金曜の夕方以降は自由料金。更なる長蛇の列は覚悟しゃなけいけないけど、お金がない人はこれを利用するのも手です。

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Commented by rarara-121 at 2006-04-12 11:18
どーもー!
そうそう、あの棺桶アートはNewsweek誌によると「収集家がめったに手放さないとされるナリ・ウォードのグローリーという作品」らしいです。なんとも虚しい口笛が印象的だったよね〜。
現代アート、正直言って私には理解し難いものが多かったなぁ。
Commented by abekasu_ny at 2006-04-19 09:39
棺おけアートは、アエラにも掲載されておりました。そういえば、オルゴールじゃなくて、口笛だったね…。
by abekasu_ny | 2006-04-10 02:31 | イベント | Comments(2)

日々のアレコレ、出会い、取材こぼれ話まで。在NY17年目。日米でのエディター&ライター歴20年。 大きなアメリカ人の中に埋もれないよう、小粒ながら日々がんばっています!


by Kasumi Abe
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