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NYの住民・物書き、安部かすみによる日々のアレコレ 出会い 取材こぼれ話  小粒ながら日々がんばっています


by Kasumi Abe

編集時代を思い出す (嗚呼 Back to '90 again!)

「よく分かりません」を連発......取材者泣かせの"寡黙すぎる女性歌手"とは?
(ごめんなさい、mixiに入ってない人は見られないかも~)

たまたまこんな記事を見つけて、前の会社での編集者時代を思い出した。

8年在職した中の最初の4年は、音楽ページ担当で、
レコ評、ライブ評、そしてミュージシャンへのインタビューが、仕事の柱だった。

毎日必ず1組、多いときで、1日3組以上。
大物から新人まで
90年代に活躍された日本人ミュージシャンは、ほとんど取材をさせていただいた。

物づくりをしているアーティストに毎日触れ合う、感性の磨かれる仕事、
今となっては「貴重な日々だったよな」と、つくづく思うけど、
当時の私はキャリアも浅く、どんどんと押し寄せる取材スケジュールを
半ば「さばく」ことに必死だったことも、なきにしもあらず。
(とても興味のある人なのに、
部内の他の編集者に取材をお願いしたり)

とは言っても、10万人に購買されていた媒体ですから
その代表として恥ずかしくないように、
引き受けた取材は、自分なりの「プロとして取材ポリシー」を持って臨んでいた(つもり)。

例えば…



●作品への個人的な好き嫌いはおいといて、まずはすばらしい点を「褒める」。
相手がハッピーな気分になると
話の膨らみ方が全く違います。

●他の媒体のインタビュアーが聞くであろう一般的な質問はさらっと押さえる程度にし、
自分ならではの、オリジナリティーある質問を心がけた。
「そんな質問初めてです!」と目をキラキラして言ってもらえることに
ある種の爽快感を感じたもの。

知ったかぶりはしない。
音楽的知識を、知ったような態度で聞くと
必ず見抜かれる。
分からないものは「勉強不足で申し訳ありません」という姿勢でいると
快くいろいろ話してくれます。

●私がファンになった時点で、対等な立場での取材は不可能になるので、
どんなに好きなアーティストでも、「ファン」として振舞わない
サインや写真をせがむなどは、もっての他。

などなど…。

話は戻って、冒頭の記事にもありますが、
確かにいろんなアーティストがいましたよ~(苦笑い)。
もちろん、大多数はとても良い方々だったんですが、
中には無口な人、性格の難しい人、態度のデカイ人など、ちらほらおりましたよ~(汗)。
(名前はここではあえて伏せますねー汗)

そして、たくさんの成功者にお会いして確信したこと。
それは、
長年第一線でご活躍されている人というのは、
相手が誰でも、私ら、しがない一編集者でも、腰が低くて
感謝の気持ちを忘れない、人格の素晴らしい人

だということです。

この4年間で、私が人柄で感動したアーティストのナンバー1は、、、?!?!

(ひっぱるつもりはなかったのですが、長くなりそうなので、つづきます)

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Commented by banban0501 at 2009-09-09 07:06
貴重な経験からの取材する側の心得
日常生活の中でも 役にたちそうなアドバイスですよ

さて プロゴルファーの石川凌君は 若いのに 
すばらしい模範的受け答えをします

友達などは きっと 指導する人がいるんだとかいいますが
実際に アメリカなどでは 有名人には そういう
アドバイザー的な人が必ずいるのですよね?

そういう人をみたことがありますか?
Commented by abekasu_ny at 2009-09-13 05:17
確かに、取材時の心得は、取材のみならず、あらゆる面で使えますね!!

有名人につくアドバイザーはアメリカで見たことがありませんが、
アメリカではオバマ大統領とか、日本ではミスユニバースなど、一挙手一投足が注目されていればいるほど、日本でもアメリカでも、そういう人がついていると思います。

そういや、日本の政治家でよく失言をする人がいたけれど、
あぁいう人は、ついていなかったのでしょうかね(苦笑)。
by abekasu_ny | 2009-09-07 01:41 | その他の仕事のハナシ | Comments(2)