私の愛したニューヨーク(3)~Back to 1990~

少し時間が経ったけれど、前回からのつづきです。

3週間のホームステイ期間中は、
エドナという女性が中心となって、
アメリカ人家族10組ほどが、我々日本から来た学生集団の世話をしてくれた。

平日は英語のクラス、週末はホームパーティーやマンハッタンの1Dayトリップが、日々のカリキュラム。

エドナの家には、一時期、日本人2人と、イタリア人2人、フランス人1人が滞在していた。
私のホストファミリーはレストランを経営し、ほとんど私のことをケアできない状態だったので
エドナは私をよく家によんでくれた。
14歳、11歳、7歳、4歳という4人の子どもの母親だったエドナは、それだけでもたいへんだったはずなのに。

エドナ家では、イタリア人生徒らとつるむことも多かった
これがま~、とてもいい加減な子たちだった。

基本、時間は守らない。
遅れても、「ごめん」の一言もなく、態度もふてぶてしい。
アメリカ人らも、「あ~あ」と、半ば諦めていた。

そして、彼らが、あることをやらかしてくれ、
めっちゃ迷惑を被った私たち。




ある週末、エドナが日本人とイタリア人全員(15人くらい?)を
マンハッタンの1日観光に、電車で連れて行ってくれた。
観光名所をまわって、夕方からフリータイムになったので、
私はもう一人の日本人と2人で街をぶらぶら。

そして、時間になって集合場所に戻ったが、誰もいない。
「あれ?時間間違えた?」と思い、しばらく2人で待ってみた。

当時は携帯電話などないため、ずいぶんと長い時間待ってみたが、誰も来やしない。

陽が暮れてだんだん周辺が暗くなっていく。
大都会で、他に誰も知っている人がいない。
だんだん不安になっていく。

「迷子になった、私たち?!」

そして、私たちが駆け込んだのは、
今でも同じ場所にある、タイムズスクエアの交番。

そこでの記憶は鮮明ではないが、
英語ができないなりにも、2人で「迷子になった」ことを訴えたのだろう。

実はこの頃、エドナや学生たちはすべて、ロングアイランドに戻っていたのだが、
警察からの連絡で、エドナは夫と子供たちと一緒に、大きなバンをすっ飛ばし
ロングアイランドから1時間半かけて、私たちを迎えに来てくれた。

後で聞いた話が、
どうやら、あのイタリア人たちが、
「あの2人(私たちのこと)は、先に電車に乗ったよ」と、いい加減なこと言ったらしい。

それを信じたエドナらは、ロングアイランド行きの電車に乗ったけど、
電車内に、私たち2人がいないことで大騒ぎになったんだと。

車での帰りしな、エドナは私たちを見つけた安堵からか、
音楽のボリュームを大音量にし、助手席で体をくねらせながら、超ごきげん♪

かたや、「おい、おい、おちつけよ」と言わんばかりに、運転しながら口をぽか~んとあけて
隣のエドナを見つめる、無口なボビー(エドナの夫)の、きょとんとした表情が、
19年たった今でも忘れられない。
(つづく)

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Commented at 2009-07-24 13:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by abekasu_ny at 2009-07-24 14:26
追伸。

なんと、この日に一緒に迷子になった方から、コメントをいただきました。まさか、私のブログを読んでくれていたなんて!!大感激です!!
たまにこうやって、昔からの知り合いから連絡をいただくのは、ブログをやって良かったことです。

ところで、その方曰く、「あの晩、共に迷子になった●●●(←名前省略)です!
確か警察官がポケットマネーでコーラを買ってくれたんだよね。
なつかしい~。」

しかし、まったく覚えていない私。。。
by abekasu_ny | 2009-07-16 11:46 | NYとアメリカ人 | Comments(2)

在NY16年目。日米でのエディター&ライター歴20年。 大きなアメリカ人の中に埋もれないよう、小粒ながら日々がんばっています!


by Kasumi Abe