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NYの住民・物書き、安部かすみによる日々のアレコレ 出会い 取材こぼれ話  小粒ながら日々がんばっています


by Kasumi Abe

ブルックリンのグラフィティーアート「Bushwich Collective」

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とあるミュージシャンのインタビューで
久しぶりにブルックリンの以前住んでいたブッシュウィック(Jefferson駅)を降りると、、、
駅を出て驚きました。

かわいいカフェや高級そうなスーパーがいくつかオープンしていてい
壁画もたくさんあって、街がオサレになってる!!!

この壁画グラフィティーのプロジェクトは
「Bushwich Collective」と呼ばれるもの。

これを作ったのは、ブッシュウィック出身のジョセフ・フィカロラさんです。
犯罪の多いこのエリアで育ったジョセフさん。
12歳だった1991年、父親が路上で殺されてしまったそうです。
たった数ドルの現金と金のネックレスのために。。。

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この話を聞いて私のホストマザーのEの話を思い出しました。
Eは、もともとJefferson出身。
その昔、このエリアは銃の撃ち合いなどが頻繁に起こるような劣悪な環境だったとか。
これは安全に住めたもんじゃないと、家族でロングアイランドへ引っ越しをし、今に至る。

私が2004年(ぐらいかな)、この近所に引っ越しをした際に
昔話をしてくれました。

私がここに住み始めた当時は、マンハッタン方面から少しでも安いレントを求めて
少しずつ白人のアーティスト系が流入し始めた時代で
それでもまだ、この辺は倉庫以外に何もなかったです。

さすがに銃の撃ち合いはなかったけど、それでも
1度、夜に家の前で露出系の痴漢に薄暗い中遭遇したのと
(何もされなかったけど怖かった。。警察に届け出ても何も解決できなかった。。)

最後には家に空き巣まで入られ、いろいろ盗まれたので
(近所の友人も一度は経験あり)
やっぱり今思えば、治安はかなり悪かったですね。

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話は戻って、ジョセフさん。
彼が自分の生まれ故郷を
ゴミが散乱している犯罪の多いゲトーから
安全で歩くのが楽しい、ヒップな街に変えようと計画し
全米はもとより世界中のアーティストに声をかけたというわけです。

ビデオを見られます

クリック

いや〜、久しぶりにここに来て
治安が良くなってよかったねと安心していたら、、、

これ(汗)



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見えにくいけど、電線にかかってるシューズ。

しかも数が多い(苦笑)

ちなみに、こっちではShoe Tossing(シュー・トッシング)って呼ばれていて
「ドラッグディーラーがいる場所」とかっていう噂があったんだけど
今はどうなのだろう???

ただの都市伝説だといいです〜。




by abekasu_ny | 2016-03-27 23:49 | 街の風景 | Comments(0)