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NYの住民・物書き、安部かすみによる日々のアレコレ 出会い 取材こぼれ話  小粒ながら日々がんばっています


by Kasumi Abe

そんなにおいしい? ガイドブックで人気の朝食店 Clinton Street Baking Company

そんなにおいしい? ガイドブックで人気の朝食店 Clinton Street Baking Company _f0063659_115215.jpg

今週ロウワーイーストサイドの、ある人気店に仕事で行きました。
朝食メニューが美味しいとやらで、いつも長蛇の列。
私は基本的に並ぶのが嫌な人なので
これまでここに来た事はなく、これが初めて。

案の定、店の外には20人ぐらい待っていて
レセプショニストに30ー45分待ちと言われました。

待ってる間いろいろ観察したら、
20人のうちの3分の1
日本人のグループやカップル
日本人女性比率の多いことよ。
みんな「地球の歩き方」を持ってて熱心に読んでいました。

30分ぐらいしてテーブルに通されましたが、
同じく店内の3分の1の客が日本人の女の子でした。
(服装とガイドブックですぐに分かります)
なんか日本に帰ったようで新鮮だった。

オーダーしたのは、いわゆる某有名雑誌のニューヨーク特集に
写真付きで出ていたものだけど
感動? まったくなし(*^_^*)
味?いたって、フツ〜。
並ばなくてももっとおいしいの、探せばほかにいっぱいあります。

でもお値段見て驚いた。
1皿チップ込みで19ドル。
高!!!
(自分の中で妥当金額は7ドル前後)
う〜ん、もうこの店に来ることは今後ないでしょうね。

それはそうと、このお店
オープンキッチンだったので帰り際に中を見れたけど
シェフはみんなメキシカンぽかったです。

実は今週、別の有名ロブスターレストランに取材に行って、キッチン覗かせてもらったんだけど
ここも全員アミーゴだったんだよね。
昨日食べに行った人気のラーメン屋も
キッチンには9割がたアミーゴ系。

彼らは、家族のために人生かけて渡米し、
薄給でも真面目でキビキビ働くから
今やニューヨークの飲食業界になくてはならない存在です。

元々は皿洗いとかフードランナー的な仕事が多かったと思うけど
レシピ通りにきちんとやってくれるってことで
次第に彼らの必要性はキッチンの主役的なものになり
10年前ぐらいから、寿司屋でさえカウンターで堂々と寿司握る姿も見かけるようになりました。

ラーメンも寿司もロブスターも、そして
オシャレでトレンディーな朝食スポットも
彼らの労働力なくしては、もはや成り立たないんしょう。

別にアミーゴのシェフが悪いって言っているんではないですが
でもでもメディアとして、いろんなキッチンを覗かせてもらってやっぱり言えるのは
寿司でもフレンチでも本気でやっている店というのは
その食文化に精通している板前やシェフがいて、本気で情熱かけているものです。


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Commented by Junymama at 2013-11-01 22:33 x
いつも私とは違う視点を楽しませて頂いてます。
確かにレストランにメキシコ系ワーカーは必要不可欠なくらい何処にも居ます。その理由の1つに賃金が安く済むと言う経営側の意図があります。年季の入ったリーガルシェフだと給料が高いので回転のいい経営とそれなりの値段でないと営業出来ないのが事実でしょう。特に寿司屋のような仕入れ値の高い日持ちのしない食材を扱うところはです。寄生虫でもいたら丸々ゴミですから。(安い日本人出なとこは取り除いたネタも使いますからお気をつけ下さい)情熱いっぱい腹一杯、お値段抑えめで食べさせてくれる店はホントめっけ物です。更なる食レポ楽しみにしてます。
Commented by abekasu_ny at 2013-11-02 13:53
Junymamaさんはお詳しいので、飲食系と察します。
今日も先ほど夕食に、グリニッチビレッジの行列ができるピザ屋さんに行ったのですが、オープンキッチンで、シェフはみんなあちらの方でした。味?おいしかったです!食レポ、時間があったらもっとやりたいですね〜。
by abekasu_ny | 2013-10-20 00:18 | | Comments(2)