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NYの住民・物書き、安部かすみによる日々のアレコレ 出会い 取材こぼれ話  小粒ながら日々がんばっています


by Kasumi Abe

金の切れ目が縁の切れ目

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「金の切れ目が縁の切れ目」とは、よく言ったもんです。

2008年12月27日。
メキシカーナ航空の飛行機(キューバ行き)に預けたバックパックが紛失し
あれから約1年。

航空会社のスタッフか、空港職員の誰かに
「盗まれた」のは自明であったため、バッグが出てくることは早い時期から諦めていた。

問題はその補償をどうしてくれるか、ってことだったんだけれども
無くなったバッグの価値の10分の1以下の金額で、「妥協」したにも関わらず、
その補償金を手にするまで、こんなに時間がかかるとは思わなかったよ、おっかさん(泣)。
(つまり、金額でごねたとしたら、まだバッグもお金も戻って来ていないってこと)

NY支社からLA支社の担当者に繋がるまでさんざんたらいまわしにされ
何度もLAまで電話し(たまに担当者はバケーションだといって、繋いでもらえなかったり)
補償額が確定してからも、数ヶ月間音沙汰なしで、「もしやドロンされた?」と不安になったり
その後、「小切手いつ届くの?」といった内容のメールを何度も無視されたり…
もしやバッグどころか、補償額も戻ってこないのでは?と不審感でいっぱいになったりと、
2009年は、fuckin'メキシカーナ航空ではじまり、fuckin'メキシカーナ航空で終わった1年だったような。。。

(回顧)補償額が確定したのは9カ月も前のことだったのね~。詳しくはここを見てね。

なけなしの300ドル分小切手ですが、それを無事に手にした今となっては、
あんな、今にも落ちそうな飛行機乗って、バッグ紛失だけでありがとう!とい気持ちにも不思議となり
もう腹立たしいという感情は消えてしまったけど、
その小切手に添えられた文面を見て、また怒りがふつふつとこみ上げた。

(要約すると、「大変ご迷惑をおかけ致しましたが、弊社の提示に快く応じてくださりありがとうございました。
この補償額はきっとお客様にご満足いただけたものと存じております。
近い将来にまたご搭乗してくださることを楽しみにしております」といった内容)

ん?!決して、快く応じたわけではないよ!?
「This represents full and final compensation on
behalf of Mexicana Airlines」(交渉の余地なし)といった、とどめの一文を送ってきたのはあんたんとこや~ん!!!

「メキシカーナ航空よ、もうあんたんとこの世話にはならんで~」
一人、つぶやく。

まぁ失ったものは大きかったけど、「(※あの辺一体、特に乗り継ぎ便は)手荷物に限る!!」って鉄則
また一つ人生勉強したよ、おっかさん。

さぁ、この300ドルで
近いうちに、うまいもんでも食べに行くかっ!?

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Commented by banban0501 at 2010-01-17 11:44
バッグの中身を考えると 300ドルでは
納得できませんよね

もし 英語が不自由な私が こんな目にあったら
どうしていいかもわかりません

やっぱり 旅行保険って侮れないですね

そして日本と同じサービスを外国で期待することが
そもそも 間違いだと肝に銘じなくては!ですね

美味しいもの食べて 忘れてください~
Commented by abekasu_ny at 2010-01-17 13:23
banbanさん

300ドルなんて、ヘタしたらバッグそのものの金額だったりしますよね~。

そうなんです!!旅行保険に入っていない私がバカだったんです!!
でもこれに懲りず、その後も旅行保険入らずに依然旅行しています(汗)
あの辺(いい加減なエリア)に行く際は、
絶対に手荷物or旅行保険に加入、に限りますね!
Commented by ryou920s at 2010-01-17 19:43
まだまだ怒り方が足りないです。
欧米での口喧嘩のセオリーは相手に喋らせないこと。
相手が口を開いた瞬間に相手の声にかぶせて大声でわめく、を繰り返します。
相手が口を閉じるまで。
理想は毎回違う言葉で相手を侮辱したり、怒っていることを分からせることです。
色々な言葉で羅列するのはメールなどでも有効です。
以下喧嘩言葉一覧(怒りの初期から爆発まで)
you are mean
you are cold
you are self-centered
you are inconsiderate
you are stingy
you are greedy
you are mean over money
you offended me
that's rude
i'm angry
i'm angry at you
i'm mad
take it back
how dare you say such a thing?
are you trying to pick a fight with me?
you'll be sorry
you idiot
bastard
liar
apologize to me
don't run away

あー、書いてるうちに段々腹が立ってきた。lol xD
Commented by abekasu_ny at 2010-01-18 10:50
Ryouさん

口喧嘩なら、この8年でtoo muchなほど身についています。実際にこちらの事情が分からない渡米1~2年は、相手が誰であろうと、怒りまくっていました。
口喧嘩は、相手が個人、もしくはスモールビジネスの場合、有効です。

た・だ・し
問題は、相手が大企業だったり、国の機関などの場合。
大きい組織であればあるほど
怒りをぶちまけたりするのは、「無駄なエネルギー」となります。
なぜだか分かりますか? あなたのその怒りのエネルギーは、
企業の単なる「バイトくん」にしか伝わりません。
バイトくんは、あなたの怒りを、鼻くそほじりながら、無視するだけです。
実際に、大企業のクレーム時は
スマートな人ほど、感情的になって対処しようとはしません。それが全くもって無駄なエネルギーと時間だと分かっているからです。
その代わり、どうしても収集つかないときは、即効、裁判沙汰です。だから、こっちは裁判が多いのです。(つづきます)
Commented by abekasu_ny at 2010-01-18 10:51
私も、small courtへ行くかどうしようか迷いましたが
勝ったとしても300ドルが1000ドルにしかならないことなどを考えると
時間とお金の無駄だと思ったので、
300ドルで妥協し、代わりに人生勉強したと思うことにしました。

おそくらアメリカ生活が長い人は、ここら辺の線引きがお分かりになると思います。
なので、最近はちょっとしたことで腹が立つこともなくなりましたね(苦笑)
その代わり、起こったトラブルを笑って振り返る余裕ができましたよ~ ;)
Commented by まつもと at 2010-01-24 23:51 x
ものすごい心労だったと思います。
本当にご苦労さまでした。
……でも、ライター的にはとても美味しいネタを得ましたね。
何か、出版企画に結びつけられたらいいですネ(^^;)。
Commented by abekasu_ny at 2010-01-25 03:12
まつもとさん

すごい心労は、最初の数ヶ月だけだったので、今となってはすっかり笑い話で、こっちの友人からも、笑いを獲ります~。会話的にも本的にもおいしいネタですね!:)

以前『買ってはいけない』という本が売れましたが、
アベカス版『利用してはいけない、世界の企業30社』とか、いいかもですね~。
メキシカン航空、UPSなど、巻頭大特集させていただきたいです~(笑)
by abekasu_ny | 2010-01-17 11:07 | 日々のつぶやき | Comments(7)